SOUTH AMERICA SKI MARKET
南米のスキー市場
チリとアルゼンチンを南北に貫くアンデス山脈に広がるスキー場を、地形・標高差・代表リゾートから読み解く
OVERVIEW
南米のスキー場の概要
南米のスキー場は、チリとアルゼンチンを南北に貫くアンデス山脈を中心に発展してきた。特徴は、標高3,000mを超える高地のスキー場、乾燥した雪質、広大な山岳地形、そして北半球とは季節が逆になるウインターシーズンである。特にチリ中部ではサンティアゴ周辺に高標高のスキー場が集中し、アルゼンチンではアンデス中部からパタゴニアまで広い地域にスキーリゾートが点在している。Las LeñasやCatedralのように標高差1,000mを超えるスキー場もあり、ロングコースとアンデスならではの雄大な山岳景観が南米スキーの大きな魅力となっている。

RANKING
標高差ランキングTOP10

今回のランキングは、チリとアルゼンチンを中心とした南米の主要スキー場を「標高差」で比較した。標高差とは、スキー場上部の標高から山麓標高を引いた数値であり、単純な山頂の高さではなく「どれだけ縦に長く滑れるか」を示す指標である。ランキング上位には、Las Leñas、Catedral、El Coloradoなど、アンデス山脈を代表する大型スキー場が並んだ。今回の比較データでは、アルゼンチンのLas Leñasが標高差1,190mで1位となり、Catedral、El Coloradoが続いている。
| 順位 | スキー場 | 国・地域 | 標高差 | 山頂標高 | 山麓標高 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Las Leñas | アルゼンチン | 1,190 | 3,430 | 2,240 |
| 2 | Catedral | アルゼンチン | 1,150 | 2,180 | 1,030 |
| 3 | El Colorado | チリ | 1,030 | 3,460 | 2,430 |
| 4 | La Parva | チリ | 921 | 3,574 | 2,653 |
| 5 | Nevados de Chillán | チリ | 870 | 2,400 | 1,530 |
| 6 | Corralco | チリ | 850 | 2,400 | 1,550 |
| 7 | Valle Nevado | チリ | 810 | 3,670 | 2,860 |
| 8 | Chapa Verde | チリ | 790 | 3,050 | 2,260 |
| 9 | Portillo | チリ | 762 | 3,310 | 2,548 |
| 10 | Cerro Bayo | アルゼンチン | 750 | 1,800 | 1,050 |
※La Parva、Corralco、Valle Nevado、Chapa Verde、Portillo、Cerro Bayoの標高データは外部資料でも確認しています。参考:OTSI資料。施設の営業範囲や最高到達地点はシーズンにより変わる場合があります。
TOP RESORTS
主な南米のスキー場
南米を代表するスキー場には、アンデス山脈の高標高地形を生かした大型リゾートが多く存在する。アルゼンチンのLas Leñasは標高3,400mを超える山岳エリアと長い標高差で知られ、Catedralはパタゴニアを代表する大規模スキーリゾートとして高い知名度を持つ。チリのEl Coloradoは首都サンティアゴからアクセスしやすい高地のスキーエリアで、周辺にはLa ParvaやValle Nevadoなども集中している。ここでは今回の標高差ランキング上位3施設を紹介する。
1位Las Leñas

- スキー場名
- Las Leñas(ラス・レーニャス)
- 国
- アルゼンチン
- 標高差
- 1,190m
- 山頂標高
- 3,430m
- 山麓標高
- 2,240m
Las Leñasはアルゼンチン西部、メンドーサ州のアンデス山脈に位置する高山スキーリゾートで、今回比較したデータでは最大となる1,190mの標高差を持つ。ベース地点でも標高2,240m、上部は3,430mに達し、南米らしい高標高の山岳地形が特徴である。初心者向けコースから急斜面、オフピステまで幅広い地形を持ち、アルゼンチンを代表するスキーエリアの一つとして知られている。Las Leñas公式情報
2位Catedral
- スキー場名
- Catedral Alta Patagonia(セロ・カテドラル)
- 国
- アルゼンチン
- 標高差
- 1,150m
- 山頂標高
- 2,180m
- 山麓標高
- 1,030m
Catedral Alta Patagoniaはアルゼンチン南部、サン・カルロス・デ・バリローチェ近郊に位置するパタゴニアを代表するスキーリゾートで、標高差は1,150m。山麓1,030mから最高地点2,180mまで広い滑走エリアが形成され、森林帯から高山エリアまで多様な地形を楽しめることが特徴である。バリローチェの街から近く、宿泊施設や観光インフラも充実しているため、南米を代表する総合型スキーリゾートの一つとなっている。Catedral Alta Patagonia公式情報

3位El Colorado

- スキー場名
- El Colorado(エル・コロラド)
- 国
- チリ
- 標高差
- 1,030m(今回の比較データによる)
- 山頂標高
- 3,460m
- 山麓標高
- 2,430m
El Coloradoはチリの首都サンティアゴ近郊のアンデス山脈に位置する高標高のスキーリゾートで、周辺にはLa ParvaやValle Nevadoなどの大型スキー場も集まっている。標高2,000mを大きく超える山岳地域に位置し、都市部から比較的短時間でアクセスできることが特徴である。初心者から上級者まで幅広いコースを持ち、チリの代表的なスキーエリアとして国内外の旅行者に利用されている。
FIELD RESEARCH
西アジアのスキー場の調査
KRBでは、ジョージア、アゼルバイジャン、トルコ、中央アジア、イラン、インドのスキー史を一次資料から読み解いた調査記事をnoteで公開している。





